情熱創人 大工 総合建設業【アーキッシュギャラリー】

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#005
大工
沼田勝功

廻り縁・吊木の匠

絶対に妥協しない!
細部に至るまでの考える力は誰にも負けません。

大工の朝は早い。5時に起床、6時に事務所に行くと、当日の作業確認をして現場へ出発。夕方まで現場で作業して、再び事務所に戻ると見積書の作成や事務作業、各現場連絡を行って1日を終える。自らも職人として現場で作業を行うが、所属する職人達の仕事の段取りや指示、手配も行っている沼田さん。

手に職を付けたいという思いで飛び込んだ大工の世界はどんなものだったのでしょうか?

子供の頃、大工さんは雨が降ったら仕事が休みになると思っていたんです(笑) しかし、現場作業は勿論、他にもやる事がいっぱい・・・大工の仕事はとにかく奥が深いんです。どんな仕事でもそうですが、学校とは違って卒業というものがないので一生勉強して経験を積み、技術や知識を増やし続けなければなりません。特に注文住宅建築の大工工事は前回と同じ仕事はないので、今でも毎日が修業、そして毎回新しい事に挑戦をしている感じですね。

現場では“綺麗が一番”という修業時代からの習慣も忘れていない大工の沼田さん。お客様の大切な住まいになる場所を整理整頓する事はもちろん、材料を無駄にすることなく、ゴミを減らす事も常に意識している。そんな沼田さんの拘りとは?

“これ、どうやって創ったんだろう?”と思わせない、難解な箇所を自然な仕上げとなるよう心がけています。壁から突き出ている下地や受金物などを目立たないように納めて取付けるなど、普通の人が全然気にしない細部にまで絶対妥協せず、自分も納得出来るまで手間と時間を惜しまず完成させたいと思っています。

これまで数々の現場を担当してきた中で、印象に残っている現場とは?

八尾市のA様邸の柱の連結作業は難しかったですね。木材の柱も製材所から出荷される段階で、コンマ数ミリの誤差があるのですが、それを18本普通に連結させると18本目では大きな差となってしまいます。それを調整しながら誤差なくきっちり施工し、そこから繋がるL型のサッシやカウンターまでぴっちり納める事が出来た時は清々しい気分になりましたね。注文住宅の作業は長期間で大変ですけど、いつも現場監督さんや建築家、他の職人さんと一緒にモノづくりをする行為が本当に楽しいですね。

過去、駆け出しの頃に階段を取付けた後に1段足りなかった…全てやり直しという失敗も経験したという沼田さんですが、嬉しい事もあったとか。

ご入居後、しばらく経ってからお施主様から手紙を頂いた時は、すごく嬉しかったですね。“良い大工さんに出会えてよかった”という内容を頂けた時は本当に感動しました。大工仕事でお施主様に喜んでもらえると言うのは、やっぱり冥利に尽きますね。

一棟一棟の拘りが強く、無理難題も多い注文建築の作業現場。関わる人達の“何とかしたい!”という熱い気持ちが伝わり、頭を悩ます時もあるが、それ故に出来た時の喜びは心に染みるものがあるという。関わる全員の気持ちに後押しされ、自分が頑張る事で新しい技術や方法を学んでいったり、スキルアップしていると感じているそうですが?

昔ながらの日本建築は基本的な寸法や施工方法が決まっています。でも最近の設計の先生方はその様な寸法や納まりに囚われず、自由に設計している。僕たち職人が図面や現場での打合せで、設計の指示より、このやり方で納めた方法が良いのでは?と思う事もあるのですが、出来上がってみると“あ!やっぱりすごいな!”と思う様な納まりが毎回あるので、やりがいがあります。創る側としては本当に考えさせられますけどね(笑) “アーキッシュギャラリーの仕事やってるねん!!”と大工仲間に話すと必ず“すごいのやってるやん!”と言われ、誇りに感じています。

とにかく誰よりも努力している事が自慢だと言う沼田さん。今後の目標についてお伺いしました。

これからはとにかく若手の育成です。厳しいのか中々続かない。7~8人来て1人、残るか残らないかというくらいの世界です。朝も早いし、大工の仕事は覚える事が多すぎる。5年でやっと基礎が出来て、そこから自分の技を磨いていくんです。僕も最初の10年は下積修業の日々でした。職人の仕事は出来て当たり前。自分にしか出来ない仕事、必要とされている現場=自分がどれだけの付加価値を持てているかが肝心です。職人の仕事は一生勉強。常に技術と付加価値の向上を目指し情熱を持って仕事に取り組んでいます! これから大工を目指す人にも一生、熱く出来る仕事として大工仕事の魅力をどんどん伝えていきます!

沼田 勝功 / KATSUNORI NUMATA

アーキッシュギャラリーの職人チームは、全員、熱い心をもった集団です。「世界中で一邸」の家創りに未来を感じて皆が情熱を注いでいます。無理かな?と思える事も、このチームなら絶対に可能にしてみせます。お施主様にとって住宅建築は時間も掛るし大変大きな買い物。その家創りに大工として携われる嬉しさもある反面、プレッシャーもいつも感じています。チーム皆の気持ちを裏切らない様に、一棟一棟120%で作業しています。

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