工事の流れと
工事検査項目
(RC造の場合)
- 本契約の前に
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敷地調査
敷地状況の把握というのは非常に大事になってきます。法規的な問題の確認、ライフラインの確認、敷地高低差などコスト変動要因の確認、擁壁などの安全面の確認、近隣状況など工事に関連する情報の確認、隣家の窓の位置などの確認と計画に際し様々な立地状況の確認が必要となります。アーキッシュギャラリーでは全物件で敷地調査を実施しております。
図面チェック
設計基本契約後、実施図面(詳細図面)を作成します。
この実施図面を基に設計監理・施工管理が行われることから、この完成度が大事になってきます。アーキッシュギャラリーでは、実施図面が完成した時点で、社内で図面チェックを行います。今までの工事実績のノウハウから、是正箇所や問題点があれば設計者と相談し、事前に解決します。地盤調査
建物の強度や安全性、設計や施工がしっかりしていても、そもそもの地盤に必要な強度がなければ意味がありません。 住宅の安全は、その土地の強度自体から考えなければなりません。 アーキッシュギャラリーでは全物件地盤調査を実施した上で必要に応じて地盤補強も行い、その上で地盤保証を附保しております。
スウェーデン式地盤調査
先端がスクリューになった鉄柱を地中へ沈みこませて、その沈み具合で地盤の固さを計ります。合計100キロになる重りをのせた鉄柱が自沈するか、もしくはどれほど回転させることで沈んでいくかを計測し、その結果から換算N値という地盤の固さを表す数値を割り出します。地盤の固さはこのN値が大きくなればなるほど固いということになります。
ボーリング調査
RC造、S造など、より詳しくサンプルが必要な際に行います。実際に孔を掘り地質の状態を確認する地質調査になります。一般には標準貫入試験も併せて行われます。標準貫入試験とは、ボーリング試験で掘った穴を利用して、土の硬軟や締まり具合、種類、地層構成を調べるための試験です。つまりこの調査では、サウンディング試験よりも詳しく、サンプルありのデータが手に入ることになります。
- 本契約後
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地鎮祭
地鎮祭とは、着工前にその土地の守護神に、工事の無事完成を祈願する儀式です。 神社や地域によって違いはありますが、次のような式次第で進みます。
まず、祭壇をお祓いする 「修祓 (しゅばつ)」
祭壇に神様を招く 「降神の儀」
工事の安全を祈願する 「祝詞奏上」
四方を清める 「四方祓い」
次に行う鎮め物を納める 「地鎮の儀」 は、設計者が鎌入れを、オーナー様が鋤入れを、 鎮め物を鎮めたあと施工者が鍬入れと続きます。 最後に、全員で玉串を祭壇にまつる 「玉串奉奠」、祭壇から神様を送る 「昇神の儀」 で地鎮祭は終了です。直会といって、お神酒で全員で乾杯をして場を締めます。
閉式後、オーナー様へは地鎮祭からお引渡しまでの各種工事項目毎の予定を示した全体スケジュール表(マスター工程表)をお渡しし、協力業者のご紹介、近隣へのご挨拶をさせて頂きます。これでいよいよ着工となります。地縄確認
敷地の中で実際に建物が建つ配置を確認します。壁の中心になる部分を縄で囲い家の配置を確認することで、隣地との距離や室外機、自転車、車などの置き方などが確認できます。
定期的に行う「現場定例打合せ」、オーナー様に工事現場を一緒にご確認していただく、「オーナー様定例打合せ」では工事写真を基に工事の進捗状況を報告し、次回のお打合せ予定日までの工事内容をご説明する為、2週間工程表をお渡しし、工事内容のご確認をして頂きます。
- 着工
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地盤補強工事
地盤調査の結果により、地盤補強の必要性とその種類を判断します。 地盤補強にはいくつかの種類がありますが、地盤の状態・周辺の状況・建物の形状や構造など総合的に判断しています。
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軟弱な地盤の土とセメント系固化材を混ぜて固めることで、地盤を固め不同沈下を防ぐ工法です。 なお、改良は地表面から約2m程度が限界です。
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柱状に掘削した孔に、掘削した土砂とセメント系固化材を混合した土を埋戻し混ぜ固めることで 柱状の改良体を形成する工法です。
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鋼管を杭として(国規定の資材、設計法)を施工機で直接強靭な支持層まで回転圧入させ、建物を支持する工法です。
これは一例ですが、地盤の状態、支持層までの深さ、建物重量により柱状改良杭、表層改良・PHC杭など色々な地盤補強工事を行います。
配筋検査
基礎の配筋の検査は、最も重要な構造体の検査です。
ご都合があえば、オーナー様自身も立会いの下、検査を行っています。この場合、設計内容と施工内容が適当であるか、また工事の内容についてのご説明をさせて頂いておりますので、ご安心頂けます。- 検査項目には以下のような項目があります。
- ・鉄筋径・本数、スターラップ、フープ筋・ピッチ確認
- ・定着・継ぎ手長さの確認
- ・結束の有無
- ・開口補強の確認
- ・鉄筋の配置の確認
- ・コンクリートのかぶり厚さの確認
基礎工事が完了すると躯体工事に入ります。床・壁・梁の順に鉄筋を組み、基礎同様に検査を行います。
配管配線確認
コンクリートを流し込む前に、給排水設備の配管や電気配線に変更がないか、不足がないか確認しています。また、構造的に問題がないように経路を計画し、仕上げなどに影響がないかどうかも確認しています。その後、お打合せ通り施工した現場にて、オーナー様にも立会い頂き、検査を行っております。「オーナー様定例打合せ」の内容は議事録にまとめ、次回の打合せ時にオーナー様へお渡ししています。
コンクリート検査
配筋と共に、構造の重要な検査です。 現場や工場で全物件実施しており設計者と共に確認しています。コンクリート強度は外気温にも左右されるため、流し込むコンクリートの強度調整、養生方法、期間など現場での徹底した管理が必要となります。また、地鎮祭での鎮め物も基礎下の地面の中に埋設します。
- 検査項目には以下のようなものがあります。
- ・スランプ試験
- ・テストピース破壊試験 (コンクリート破壊試験)
- ・ソルコン試験
設計者、協力業者、弊社施工スタッフが集まり、工事の進行状況を確認・報告する「現場定例打合せ」の内容は毎回、議事録を作成し共有しています。
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- 上棟
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上棟式
上棟式は無事に棟が上ったことへのお祝いと、今後の工事の無事完成を祈願する儀式です。地域によって様式は様々ですが、一般的には棟梁 (大工の頭) が棟木に幣串を飾り、全員で、二礼二拍手一礼で工事の安全の祈願から始まります。オーナー様が米、塩、お神酒を建物の四隅にまいてお清めを行い、安全祈願の挨拶、全員での乾杯といった形で簡易的に行います。
- 現場打合せ
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断熱材検査
断熱材と施工方法も確認します。同じ断熱材でも、適正な施工をしなければ本来の効果が得られません。 断熱材といっても、スタイロフォーム、グラスウール、発泡ウレタンなど種類も多く、適材適所で選択する必要があります。
内外装建材確認
指定の材料が使用されているかどうかの確認を行います。ホルムアルデヒドをはじめとする揮発性有機化合物の問題から自然素材の使用も増えていますが、新建材に関しても厳しい規定があります。JIS規格、JAS規格、フォースターなどがそうです。完成後には隠れてしまう建材も、建築中に間違いがないかどうか必ずチェックしています。また、現場での部材の管理状態、管理方法なども確認します。
現場でのお打合せが進む中で、使用材料の追加・変更がある場合、必ず「追加・変更御見積書」を提示し、オーナー様にご確認頂いた上で、工事を進めさせて頂いております。屋根防水確認
屋上の活用が行いやすいRC造では陸屋根が多く、防水に関する検査はその下地の状態から始まります。形状・水勾配の確認後、トップライトがあるなどの屋根形状が特殊な場合は、その詳細の納まり具合も指示通り施工されているかどうか検査します。
その他防水確認
屋根以外にもベランダやテラス、注文住宅ならではの造作浴室など水回りの防水工事が必要な箇所の検査を行います。下地に始まり、施工中、仕上り状態、施工後に至るまで、漏水の原因となる箇所がないか検査しております。
外部仕舞検査
サッシと外壁の取合い部分の確認や、仕上げの異なる外壁の取合い部分、外壁と庇の取合い部分など、水が浸入する危険性がある部分の納まりを確認しています。
- 竣工
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仕上げ検査
仕上げ材が施工された段階で検査を実施します。取付け方の不具合、汚れ、納まりの具合などをチェックします。また設備機器も据付けられますので、据付具合、取合い部分などに不備がないかチェックします。
社内検査・設計検査
完成した物件をお引渡しする前に総合的なチェックを行います。 仕上り状態、汚れ、傷、図面との相違点はないか、スイッチやコンセントの位置などの間違いがないか。変更箇所に抜けはないかなどの項目を確認します。 施工側として社内スタッフで行う検査が社内検査で、設計の立場から同様に総合的にチェックする検査が設計検査です。この2つの検査を終え、手直し工事を終えた状態で初めて施主検査を行います。施主検査とは、文字通りオーナー様による最終的な検査です。 検査で出た手直し工事を完了し、いよいよお引渡しとなります。
引渡し
10年保証はもちろん、細部に渡っての瑕疵保証が記載された保証書をお渡し致します。取扱説明書、保証書以外にも、施工管理の写真を収めた工事写真の綴りを全物件でお渡ししております。着工からお引渡しまでの管理状況を再確認して頂けます。
建物のお引渡しで工事は完了しますが、お引渡し後も 1・3・5・10年目に定期点検を行い、さらに注文住宅では不可欠な随時のアフターメンテナンス対応も行いますのでご安心頂けます。