- 金属建具
- 岡田水生
オールマイティな
サッシ・ガラス職人
常に人の立場や心を汲み取り、細かい所まで気配りが出来る。
一生そんな職人を目指していきます!
空間の印象を決定付けるといってもよいサッシ。そこにしっかりと存在しながらも、決して空間のデザインや暮らしに干渉することなく、また通風や採光の機能性も持ち合わせる。注文住宅のサッシは大きさ、素材など全てが異なる。
鉄筋コンクリート造や鉄骨造は設計から製作、取付まで責任を持って行います。
サッシの設計から製作、施工を行っています。図面を受け取ったら、まずは建築家やお施主様が何を求めているのかを探っていきます。メーカーと一緒に検討しながら、意匠性や機能性、安全性などを考慮したサッシ図面を作成していきます。規格品では絶対に納まらないサッシの場合は特に大変ですね。様々な素材や製作方法を考え、工夫して形にしていかなければなりません。大変な作業ですが、やりがいはありますね。検討と検証を重ね出来たサッシが設計の意向やお施主様のニーズに合ったものに仕上がると心から嬉しいです。
サッシ業を営む知人の誘いでこの業界に入られたそうですが、現場で心がけている事や拘りを教えて下さい。
まずは納期ですね。サッシが納まらないと、その他工事が続いて行かない事がありチーム全員に迷惑をかけますので、特に納期には気を付けています。また長く安心してお使い頂くために、品質精度にもこだわって作っています。高度な技術、アイデアを必要とする設計を考え製作・施工し、お施主様から高い評価を頂いた時は冥利に尽きます。
デザイン性を重視すると機能性や安全性が損なわれる事もある。そんなことが無いように、素材の選定や組み立て方を考慮しながら、規格品では出来ないことにも挑戦する岡田さん。リスクを伴いながらも、それを解決していく中でやりがいも感じていらっしゃいます。
6年前のRC造、O様邸は大変でした。当時、私自身がアーキッシュギャラリーでの初仕事でしたから色々と試されている感があって、必死でくらいついていきましたね。特にリビングの大きなサッシは製作が大変でした。材料となるステンレスの業者は重さなどを理由に難色を示していましたが、製作方法を何度も何度も検討して、自信を持って提供出来るサッシにする事が出来ました。初めはアルミで作って欲しいとの希望でしたが、大きさを考えるとそれは無理でした。その次はスチールで、と言われましたが、将来的に錆等の問題でお客様に自信を持ってお勧めする事は出来ませんでした。結局ステンレスで製作したのですが、出来映えは想像以上に良いものでした。
大変な現場を担当する中で、眠れない日もあったとか。
戸建てリフォームのH様邸も大変でした。道路面に向かって大きなサッシが特徴的な建物ですが、メーカー最大寸法サッシを連窓で使い、補強を施してなんとか創る事が出来た思い出の物件ですね。実際サッシがしっかり納まるまでは眠れませんでしたね(笑)。
常に安全第一と、実際使われるお施主様の立場に立って仕事を進めて下さっており、安心してお任せすることができます。これだけは誰にも負けない!というところは?
サッシ設計には絶対の自信があります。サッシは既製品がメインで、出来る事が限られていると思われがちですが、様々な組合せや工夫で叶う事もたくさんあります。メーカーとの折衝や素材、組合せ方など、そのあたりのアイデアは誰よりもたくさん持っています。お施主様とはメンテナンス時の訪問で接する事が多いのですが、これからは積極的に前打合せ段階から参加していきたいと思っています。使い勝手やメンテナンスなどサッシにまつわる事なら何でも相談して頂きたいです。
岡田さんのような技術者が、これからどんどん増えていくと私達も安心ですね。
今はサッシ業界も後継者がいないのが悩みの種です。注文住宅のサッシ工事は木造、非木造(鉄骨造・RC造)、ガラス工事など作業範囲が多岐に渡ります。それ故にオールマイティーな知識が必要となるので、若手から後継者を育てていかなければいけないですね。経験者でもここまで広い範囲のサッシやガラスを理解している人はなかなか見つからないので育てていくしかないですね。
岡田 水生 / MIZUO OKADA
6年前から参画させて頂いたアーキッシュギャラリーの家創りは、常にお施主様の立場・視点に立って、それを徹底的に追及し新しい技術に挑戦し続けています。私達、創り手側からしても、設計や各業者が『定期技術会議』などを経て一緒に施工体制を整えているので、図面の精度やしっかりした体制の下での仕事はやりやすいですね。お施主様は妥協や後悔の無いように納得のいくまでお考え頂き、世界に一つだけのマイホームを持って下さい!