鉄筋コンクリート住宅・RC住宅 実績例 1333
N邸 【東京都港区】
- 敷地面積
- 67.84 m²
- 構造
- 鉄筋コンクリート造
- 規模
- 地下1階+地上3階建
- 設計
- 高橋堅
- 施工
- 東京支店
中間領域のある都市住宅
この住宅は由緒ある寺社が点在する港区高輪の南端に位置しています。周囲には古くからの住宅と新興のタワーマンションが建ち並び、ある種独特の風景が広がっています。こうした都市住宅においては、プライバシーを保ちながら採光と通風をいかに確保するかということが大きな懸案になってきます。この問題に正面から取り組むことを怠ると、一日中カーテンで閉ざされた住宅になってしまうからです。
角地に建つこの住宅は、南側にバルコニーと外階段、北側に内部階段が配された平面計画になっています。光だまりとなる南北二つの中間領域から柔らかな光が室内にまわり、穏やかな風が通ります。南側の壁を二重にする事で熱負荷は軽減され、二枚の壁の開口のズレによって、道路からの視線も制限しています。外観はシンプルなコンクリート打ち放し仕上げとなっていますが、内部には表情のある珪藻土を施し、制約が多い住宅密集地において落ち着きと温かみ、そして空間の伸びやかさを同時に併せ持つ住宅になっています。