ガレージハウス 実績例 657
S邸【東京都杉並区】
- 敷地面積
- 190.44 m²
- 延床面積
- 237.81 m²
- 構造
- 鉄筋コンクリート造
- 規模
- 3階建
- 設計
- 楮谷慎吾・青山智宙(Agg.)
- 施工
- 東京支店
SS RESIDENCE
地下鉄駅からほど近くの住宅街に建つ、RC造3層住宅の計画です。計画地は地下鉄が走る大通りから脇にそれた街区に位置し、前面道路には多くの歩車が行き交う敷地において、オーナー様が要望されたのは、強固なプライバシー性と広い開放感を併せ持つ空間でした。北側に道路を携え他方面を隣家に囲まれた状態の中、一見相反する要素を満たすため、エントランスアプローチと一体の大きな中庭を中心に各諸室を配置する空間構成としました。
広く明るい中庭を通した各室の視線の抜けが、実際の室面積よりも広がりある空間を感じさせます。エントランスを中庭側に設けることで、建物間口全体をビルトインガレージに充てることを可能にしており、また、その上部に立ち上がったRC壁の内側を2階LDKに面した光庭とすることで、周囲の喧騒の遮断と採光・通風の確保を両立させています。
意匠面では、クリーンなコンクリート打ち放し仕上げとグレー調の左官仕上げを軸として仕上材や納まりを極力ソリッドに纏め、伸びやかな空間性がより際立つように意図するとともに、ファサードにおいては、一辺に設けたアール壁がマッシブなボリュームの圧迫感を緩和させることを期待しました。
庭を挟んで向かい合う各室の絶妙な距離感がゆるやかな繋がりを生み、それぞれがプライベートな時間を過ごしながらも庭を通じて一体感を感じる豊かな邸宅となりました。