平屋・二世帯住宅 実績例 1278【アーキッシュギャラリー】

黒一ハウス

敷地は名古屋市西部に位置する津島市にあり、名古屋駅からもさほど遠くはない場所で、周囲は田地、畑地、そして古くからある神社が数多くある中に、住宅、工場、スポーツ施設などが蚕食的に建っており、田園とも郊外ともつかないような風景が広がっています。そうした中に建てる住宅として、少しだけ強い意志のようなものを持たせたいと感じました。真一文字を描いたような外観。外壁は最もシンプルなガルバリウム鋼板の波板。室内はラワン合板のみ。そこに粗い打放しの壁が外部からやや乱暴に室内に貫入します。若いオーナー様ご夫婦の意向を汲みつつ、表面的な綺麗さだけではない、形態・素材としての意志をそこに盛り込むように心がけました。敷地がご両親の住む住宅の南側に位置するため、南面に開くのではなく、敢えて北面に中庭を開くことにより、二つの建物を分断せず、繋がりあうような意識を持たせています。二つの建物とご家族の時間と空間が、間で溶け合ってゆくような関係になってくれればと願っています。