和モダンの家 実績例 1969
「川の字」の家
敷地は大阪府と京都府との境、ウィスキーで有名な大山崎の麓に程近い閑静な住宅地です。建物は木造2階建て、アーキッシュギャラリーの作品では稀に見る純和風。若いご夫妻と小さな娘さんのためのお家です。空間は、土間-居間-広縁(畳の間)が「川の字」に並ぶシンプルな構成をしています。昔ながらの「間」の呼び名が良く似合う風情を持ち、大山崎を背に溶け込むような佇まいを心がけて丁寧に創りました。土間に架けられた古材の梁と、便所の扉に再利用された欄間。時間が経てば経つほどに、このふたつが持つ時の流れに負けない味のある建物になればと想います。