The Others 実績例 812
丘の麓に佇む家
敷地は大阪の北摂に位置する、前面道路から少し奥まった位置にあり、背後の北面・西面には将来的に建物が建つ可能性のない小高い丘を擁していますが、敷地の南側には視界を遮る住宅が建っています。これらの与条件から、まず、リビングスペースを唯一南側にの大阪市内方向に視界が抜けるアプローチ階段のある方向に配置し、既存の宅地レベルに加えて、2階のルーフテラスレベルを第2の地盤面と捉え、建物をコの字型の配置計画とした上で、背面の稜線に溶け込むよう、屋根緑化を想定した屋根を配置しました。リビングルームから適度な距離感をおいて、シザーストラスによる架構が露出するダイニング・キッチンスペースへ続き、さらに続く家事スペースからブリッジを渡るとルーフテラスに接続し、子供室のロフト部分からもこの第2の地盤面であるルーフテラスに出ることが可能です。各々のスペースに回遊性をもたせる事で、北側斜面の自然をユニバーサルに各スペースに繋げながら、かつ、南側の採光、或いは夏場の通風も得る事が出来、冬季には基礎蓄熱型暖房と薪ストーブによって、建物全体を快適な室内環境に保つ事ができます。