新しい家族が増え手狭になってきた我が家を増築も含めて大改装となりました。間取りや収納、デザイン性、防犯面も含めたくさんあった要望やイメージも、細かいヒアリングと打合せを何度も重ね、設計の木村先生や担当スタッフの方々の提案により、楽しくスムーズに進められました。中でも要望の強かったリビングは、すっきりとした収納と、中庭を中心に大きく取った窓により明るく広がりのある空間となり、いつも家族が集まる憩いの場所となりました。また、書斎代わりに設けた階段下のカウンターも、中庭を介してリビングにいる家族の気配を常に感じられ、非常に気に入っています。既存構造と増築部分との調和が取れ、シンプルにまとまった外観も、木を取り入れることでプライバシーの確保と、中庭や室内とのつながり、家全体に適度なあたたかみをもたらしてくれ大変満足しております。
設計者コメント
歴史ある町並みに位置するこの住宅は、シンプルなツインBOX型を採用した増改築の計画である。既存の鉄骨部分は生かしつつ、増築部分を木造で計画。廊下と階段を挟んでツインBOXを配置することで中庭を大きく取り、そこを囲む杉板の塀の高さを抑え周辺住宅の色合いに溶け込むよう着色せずに用い、路地が密集している周囲に圧迫感を与えることなくゆとりの空間をもたらしている。自然な風合いを生かし移り行く町並みに配慮したやさしい住宅となりました。
- 設計事務所
- 遊設計工房 木村正則
- 得意分野
- 住宅など
オーナー様のプランに対する考え方を熟考した上で、周りの環境や風土を意識し、それぞれのコンセプトを位置づけて夢とまとまりのバランスを考えながら設計を進めていきます。オーナー様の考えるライフスタイルの一歩進化した提案が出来ればと考えています。