家づくりを始めた頃はハウスメーカーでも検討していましたが、プランを進めていくうちに住まいに対しての考え方に疑問を感じるようになりました。そんな時にアーキッシュギャラリーの事を知り、プランニングをスタートしました。ご紹介頂いた楠本先生やアーキッシュギャラリーのスタッフの方々は、私達の数々の要望やイメージに対し、いつも期待を上回る提案や施主支給材にも快く対応して頂け、ハウスメーカーでは得られなかった家づくりの楽しさを存分に味わうことが出来ました。白いBOXの中には居住空間と私達だけのコートがあり、2階に設けたリビングとウッドデッキでは、外からの視線を気にする事なくくつろぐ事ができています。また、1階の浴室もバスコートを横に設けている為、朝は明るい陽射しと風が入り、夜はライトアップされたシンボルツリーを見ながら入浴でき、お気に入りのリラックス空間となっています。「建築家と建てる家」は決して意匠性だけでなく、機能性も満たした快適な家であることを住んでみて実感しています。
設計者コメント
すぐ近くには神社や公園がある一方、敷地の周囲は隣家が接近し、向かいには中層マンションが建つという環境下、プライバシー確保のために先ず外部に対して閉じるという方法から計画をスタート。シンプルな白いキューブBOXは、内部に入ると小さなスペースを複雑に組み合わせた配置の1階に対し、2階は27帖の広いリビングとタタミスペースが伸びやかな“ワンルーム”で構成しています。また、二重に張りめぐらせた外壁と居室との間をライトウェル(光井戸)とし、リビングに対しては囲われたデッキスペースを、1階には小さなコートを設け、通風・採光・プライバシーを確保しています。これは「プライバシーが守られ、スペースを確保する」という住宅の問題を解決する一つの方法となっています。
- 設計事務所
- Ks ARCHITECTS 楠本菊實
- 得意分野
- 個人住宅など
住宅は住み手にとっての「原点」となりえる「場所」です。「個人」と「社会」両方をとらまえる空間だと思っています。また、これからの時代の住宅のつくり方として、ネット社会を通してクライアントが積極的に参加し、プロフェッショナルとして我々建築する側が答えるという方法も新しい住宅のつくり方だと思います。