家づくりの計画を始める際に、住宅展示場などを見て回りましたが、どうも自分達の思い描いているイメージやライフスタイルに合った印象を受けずにいたところ、自宅の近くで、建築家が設計した住宅があり、それを見て始めて建築家と建てる家づくりが身近にあるという事を知り、私たちの今回の家づくりはスタートしました。
隣家に囲まれた敷地にプライバシーを確保して、十分な日当たりを確保したい。愛犬が暮らしやすく、ゆとりのあるスペースを確保したい。などなど多くの私たちの要望に応えて頂いた松永先生のプランには感激しました。その後の打合せでは、完全注文住宅のため、選択肢の幅が広すぎて、想像以上に色々と考えていかなければいけない事が楽しい反面、判断が難しい事もありました。そんな時は、アーキッシュギャラリーの森下さん、粕谷さんと松永先生が、その都度分かり易く、パースやサンプルなどを基に一つ一つご説明頂き、私たちの想像を膨らませてくれる作業を一所懸命して頂いたので、図面上の間取りが、実際に形になっていく過程を安心して見守る事が出来ました。また、現場でのトラブルにも真摯に向き合い、常に私たちの事を考えて頂き、対処して頂いたアーキッシュギャラリーの皆様、松永先生にはとても感謝しており、今回の家づくりをお願いして、本当によかったと実感しております。そして、この住まいでの生活を今後も家族みんなで楽しんでまいりたいと思います。
設計者コメント
都心では、プライバシーの尊重や防犯を考慮すると、閉鎖的住宅になりがちですが、この住宅では、一般的に内と外を遮る外壁を、内と外を繋ぐ壁に変身させました。室内にいながら屋外と同じ様に、流れる雲を眺め、移りゆく季節を感じることができます。また、住宅内にいる人の気配を感じ取ることができる空間が、家族を結びつけ、個人を尊重しつつも一体感を持つ家となることでしょう。「内と外を結びつけ、人と人を結びつける空間」それがこの住宅のテーマであり、クライアントの生活を豊かにする物だと確信しております。閉鎖的なファサードとは対照的に開放感あふれる空間のギャップが来訪者をも楽しませることでしょう。
- 設計事務所
- 一級建築士事務所 CLIP 松永英伸
- 得意分野
- 個人住宅、集合住宅、インテリアデザイン、ランドスケープデザイン、エキジビションデザインなど
敷地を徹底的に調査し、クライアントとのディスカッションを積み重ねることで、建築の潜在的な可能性を引き出すことに全力を注ぎます。奇抜なアイデアよりも空間の質=空気感を大切にし、長く住まうことに対応できるニュートラルな空間、ニュートラルで有りつつ秩序だったフレームを形成することを心がけています。