以前、一戸建ての住宅販売を仕事にしていたこともあり、昔から「家」を持つならマンションではなく一戸建てという夢がありました。
建売住宅なども何件か見て回りましたがどうしても間取り・設備などに納得いきませんでした。そんな時たまたま、テレビ放映されているアーキッシュギャラリーのCMをみて、すぐに関西支店を訪問したんです。
訪問していろいろ話をしている中で、資金面や土地探しなど自分たちが抱える課題が浮き彫りになりました。そこで、「長男が小学校入学までに家を建てる」事を目標として設定し、資金計画と平行して土地探しをスタート。
土地探しをしている間に、他の住宅メーカーにも家づくりの相談をしましたが、どうしても細かいところで自分たちが建てたい希望の間取りやデザインの「家」ができないことを再認識したんです。やはりアーキッシュギャラリーで自分達の決めた納得できるプラン、仕様で家を建てたいと強く思うようになりました。そんな時、思っている場所で敷地が購入できたんです。やっと念願の住まい創りがスタートしました。ただ、都市型の一戸建てのため、敷地も限られたものになり、近くに住んでいた両親との同居を考慮した二世帯住宅に変更したことも含め、制約の多い計画となったんです。しかし、そこで江南先生から提示してもらったプランは建売住宅ではなかった斬新なデザインと発想でした。「見れば見るほどいいプランだな」と感動したことを覚えています。
限られた敷地・限られた予算・両親との同居・デザイン性及び、仕様などの課題に対してこだわりをもって、建築家の江南先生、担当コンダクターの安野さん、建設部の西さんと打合せを繰り返し、今できる最高の「家」ができたと思います。
他にはない、オリジナルの希望が詰まったこの「家」で家族6人楽しく過ごしていけることを楽しみにしています。
設計者コメント
今回の住宅は都心に程近い密集地特有の縦長敷地の計画でした。こういう奥行きのある敷地の場合、奥まった部屋が窮屈になりがちなため中央に中庭を挿し込み、その前後に各部屋を設けました。中庭を介してリビングとダイニング・キッチンを向かい合う様に繋ぎ、またリビングの床を50センチ下げることで目線をずらし生活に変化とリズムを与えてみました。中庭に植えられた樹はこれから季節ごとに表情を変え、太陽の動きや天気の変化と共にうつろい、住まいに色を与えてくれます。これからこの樹と共にゆっくりと大きくなっていかれる子供さんたちの成長がとても楽しみです。
- 設計事務所
- OOPS Design Plus 江南力一
- 得意分野
- 個人住宅、店舗など
素材本来の質感を引き出し、必要のないものを削ぎ落とした無駄の無いミニマルなデザインを目指しています。踏み込んだ話の出来る関係を築き、一邸一邸を大切に接していきたいと考えます。家を造り上げるのは大変な作業ですが、だからこそ一緒に楽しみましょう。