私たちの希望は、約50坪の土地いっぱいに建っている一軒家を、1階と2階で完全に分かれた二世帯住宅にフルリフォームする事でした。
大手住宅メーカーを含めた、いくつかの会社の提案やプレゼンテーションを受けた中で、最終的にアーキッシュギャラリーに決めたのは、提案の内容はもちろんでしたが、担当して下さったコンダクターの岡本さん、建築家の森吉先生の家造りに対する真剣さと、「この人たちになら安心して委ねたい」と思わせてくれる人柄からでした。
とは言うものの、正直なところ果たしてどのようになるのだろう、と若干の不安があった事も事実でしたが、何度も納得いくまで丁寧に繰り返される打合せや、着工後の作業を見るうちに不安は一掃され、逆に期待でいっぱいになりました。現場には常にアーキッシュ工事担当の高柳さんが現場監督として常駐し、私たちが現場で気が付いたり、思い付いたどんなに小さな事でも、その場ですぐに対応してくれました。
そして、期待をはるかに超えた、正に新築と見間違うばかりの大満足の家が完成しました。時に、真剣であるが故にお互いの意見が対立する事もありましたが、これもより良いものを作りたいとの共通の強い思いがあった事と、アーキッシュギャラリーとして自分たちの仕事に対する自信や誇りがあったからだと思います。
担当の岡本さん、設計をして下さいました森吉先生、猛暑の中、毎日現場で汗を流しながら監督をして下さいました高柳さん、素晴らしい家を造って下さり、本当にありがとうございました。きっと、細かくうるさいタイプのお客であっただろう私の数々の要望にも、決して嫌な顔をする事無く、真摯にお応え下さいました事に心から感謝しています。これからも、家造りを通じて多くの人たちを幸せにしてあげて下さい。
今後とも、末長いお付き合いを何卒よろしくお願い致します。
最後に、数多ある建築関連のサイトの中から、アーキッシュギャラリーを探し当ててくれた家内を褒めてあげたいと思います。
設計者コメント
二世帯住宅へのリノベーションです。既存はツーバイフォー築18年の建物で、1階を親世帯、2階を子世帯にリノベーションしました。1階は廊下を無くし空間を広げ、リビングとダイニングの間の構造壁を移動して両者の一体感を高めています。2階は元々和室の壁を撤去して広いLDKを確保しています。キッチンや浴室などの水回りは、二世帯それぞれのご要望に合うように造作しました。外壁と塀は陰影が出る左官で塗り直し、二世帯それぞれにスチールの庇とヒノキ無垢材の玄関扉、門扉を設けることによって、新しい佇まいをつくっています。建物とその中で営まれる生活とのズレは、どんな住まいにおいても大なり小なり生じるものですが、今回は一世帯を二世帯にするという大きなズレの修復と、規格品でつくられた事によって生じた生活の窮屈さを、造作でつくり直す事によって開放する事ができたのではないかと思います。
- 設計事務所
- 一級建築士事務所森吉直剛アトリエ 森吉直剛
- 得意分野
- 個人住宅、集合住宅、商業建築など
お施主様にとって機能的であり、「ゆたか」な住まいであることが必要条件だと考えています。また、住まいで重要なのは形ではなくそこで営まれる「生活」です。クライアントの生活を想像しながら、それをより快適で、楽しくするためにはどうしたらよいかを常に考えながら設計しています。