初めてアーキッシュギャラリーさんとお会いしたのは、平成24年4月頃だったと記憶しております。自邸が完成したのが翌年の2月。約10カ月で設計から施工、引渡しまで完了しました。
当時、アーキッシュギャラリーさんは本命ではありませんでした。知り合いの紹介で1社プランを他社にお願いしておりまして、比較検討がしたくアーキッシュギャラリーさんにもお願いすることにしました。担当の設計は岡村裕次先生と決まり、初回面談、約3時間。その後2週間後にファーストプランを提出して下さいました。そしてそのプランに衝撃を受けたのを記憶しております。初回面談での要望を含め多くのサプライズがあり、その場でお願いすることを心に決めました。こんな狭い土地でこんなプランが可能になるとは思いもよりませんでした。広い玄関、リビングから見える玄関。約3メートル四方の中庭。その中庭と寄り添う鉄骨階段。リビングは勾配天井となっており柔らかい光の間接照明。子供と私のワークスペース。約15㎡の鉄骨バルコニーなど。要望がいっぱい詰まった見どころいっぱいのお家です。
担当の鈴木様、工事担当高松様、設計担当岡村裕次先生。それから協力業者の皆様。この度は誠にありがとうございました。この場をかりまして御礼申し上げます。
設計者コメント
敷地周辺は緑豊かな庭をもつ低層住宅が多く、ゆったりとした空気が流れる環境です。南北に細長い今回の敷地においてもこの周辺環境を継続できるような計画にしたいと考えました。周辺との調和を考え、存在感を抑えるために大屋根ではなく二種類の勾配屋根をもつ外観とし、中庭を設けて太陽光を北側に届けつつ緑が植えられる場所を確保しました。更には2階のリビングから続く大きなデッキにも緑を植えられるよう手摺部分にプランターが内蔵できるボックスを作り付けています。プランターにはツタを植え、手摺に絡まりながら成長すると2階リビングから緑が見えるようになり、かつ隣地からの目隠にもなります。
内部空間は光あふれる2階にLDK＋和室を配置し、リビングの一部にはスキップした少し高い位置に家族全員で利用出来るスタディコーナーを設けています。この2階の天井高さや床の高さに変化を与える事で大きなワンルームであってもゆるやかに分かれているように感じる工夫をしています。Hさんご家族が光あふれる2階に自然に集まって、緑を見ながらゆっくりと過ごして頂けると嬉しいです。
- 設計事務所
- TKO-M.architects 岡村裕次
- 得意分野
- 個人住宅、集合住宅、リフォーム、オフィス、店舗、診療所等
マイホームは一番長く過ごす空間です。そこで産まれた子供は多感な時期にその空間をまさに空気のように感じ、成長に大きな影響を与えると思っております。家族との関係がどうありたいかを空間の構成に落とし込んだり、本物の素材を使用したりして豊かな空間を提供していきたいと思っております。成長した子供が育って家を出るときに「この家で育って良かった」と思える様なものを住む人と一緒に考えていきたいです。
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