家づくりを考え始めた時、最初に足を運んだのはハウスメーカーでした。しかし、プランを進めていくうち、その計画内容やコストにどうしても納得がいかなくなり、家づくりをあきらめかけたことがありました。その際、アーキッシュギャラリーさんのコマーシャルをテレビで見かけました。ここならハウスメーカーに無かった何かがあるに違いないと早速ギャラリーを訪問し、アーキッシュギャラリーでの家づくりがスタートしました。
その時にお願いしたのが、周辺に自然と溶け込む外観と、明るさを確保できる間取りでした。藤木先生の提案は、私たちの希望どおり周辺に溶け込みながらも平凡ではなく、すぐに「この家で暮らしたい」と思えるものでした。また、趣味であるハーレーダビッドソンのガレージスペースはエントランスと一体となり、我が家のポイントとなっています。玄関ポーチにかたどった家族みんなの手形も、見るたびに当時の楽しかった家づくりを思い出し、いい記念になりました。
設計者コメント
自然の山々が近接する静かな住宅地に位置しています。吹き抜けのあるダイニングでは、明るい居住環境を確保しつつも、直射日光が入らないよう様に工夫をしています。ダイニングに続くリビングは、床に座る事を考慮して少し天井の高さを低めに設定し、落ち着いた雰囲気を持たせる様に計画しました。ダイニングからリビングに続く一連の空間は、私がこれまでに設計した住宅の内で、私自身もとても気に入っている場所の一つです。
外壁は法律上の制約から金属製の仕上げとしましたが、ファサードでは、外壁の上から更に杉板を面格子状に張る事で、柔らかな印象を持たせる様にしました。
ご主人の趣味であるバイクを置く為のバイクガレージを兼ねた、広めのエントランスポーチも特徴的です。
- 設計事務所
- 遊工舎一級建築士事務所 藤木庸介
- 得意分野
- 個人住宅、集合住宅、ギャラリー、公共施設など
様々な住まいに対する既成概念、例えば3LDK・4LDKといったような事は1度すっきり忘れてしまうことをお勧めします。
その上で生活スタイルを考えながら、住まいのヴォリュームや使い方を考えていきます。時間はかかりますが大切な作業だと思います。