10年間マンション住まいで一戸建てなんて考えてもいなかった私たちですが、もしも家を建てるならばマンションと同じ構造のRC造でコンクリートが見えるのがカッコいいなと思っていました。
数社に資料請求をして(その中にはアーキッシュも入っていました)コンクリート住宅の内覧会に行き、内装や価格が理想とかけ離れていました。しばらくしてアーキッシュギャラリーから(木造住宅の建物の)完成見学会の案内が来て参加し、今までに見たことが無い内装や外装で「こんな家が建てられたら良いな-」と一戸建てに対する思いが強くなり土地探しを始めました。運も良く近くに小さいながらも土地が見つかりマンションの売却もできてアーキッシュギャラリーと家創りをスタートさせました。狭くて変形した南西に建物がある土地で限られた予算の中、私たちの希望は明るく開放的なリビング、収納を多くでした。
建築家の山田先生はどんな家を設計してくれるのか楽しみで、設計図面と模型を見た時には一目惚れでした。私たちには考えつかない家で驚きとこの家に住みたいという思いが強くなり、2週間に一度の打合せを重ねる度に理想が高くなりました。無理な要望を提案しても納得いくまで懇切丁寧に説明して下さり、私たちの細かい要望にも誠意をもって最大限に対応をして頂き、なんだかんだの形で実現に近付けてくれました。世界中で一邸の家創りの大変さと楽しさを実感した一年間でした。山田先生、コンダクターの印貢さん、工事担当の緒方さん他アーキッシュギャラリーの皆さま、尽力頂いた各関係業者の皆さまに深く感謝お礼申し上げます。
設計者コメント
三重県桑名市の中心部、28坪の角地に建つ住宅です。商店街や神社の参道に近いという敷地条件の中で、外部に対して閉じながら開く構成を提案しました。建物正面には大きなガラススクリーンが設けられ、内部には明るさを、外部には住まい手の気配を伝えます。また2階に配置したLDKからは中庭を通して空への視線・外への視線が抜けるよう計画されています。グレーで統一された外部に対し、内部では古材の風合いを持つオークの床やアクセントとなる輸入クロスの壁面が適所にしつらえられ、洗練された空間を演出しています。限られた敷地を使い切り、2台の駐車スペースを確保しながら広がりと明るさの感じられる住宅が完成しました。
- 設計事務所
- レイスブロック建築設計事務所 山田直貢
- 得意分野
- 個人住宅、集合住宅など
その場所に、どのような建物が相応しいか。
どのような空間が、そこでの営みを豊かにするのか。
そんなことを常に考えながら、
そこに住まう方との対話を重ねていきたいと考えています。