「この人たちなら自邸兼事務所を任せても大丈夫。」そう思えるアーキッシュ現場監督の山口さん、コンダクターの成瀬さんに出会えた事が、アーキッシュギャラリーに自宅兼、事務所のマンションリノベーションをお願いする事にした一番の理由です。「こんな風にみえるようにしたい」経験不足の私が、言葉足らずの説明で山口さんに相談すると、「この部材を使ってこうしてみたらどうですか」と一緒に解決策を考えて下さり、これまで多くの建築家物件を手掛け、非常に質の高い引出しを持っていていらっしゃるので大変心強く、信頼できました。また、普段住宅の設計はしているものの「自邸を持つ」ということに関しては初めての事。「ローンを組むならこの資料が必要ですよ」「この時期までにこれをして下さい」とスムーズに事が運ぶよう、千差万別のお客様対応を丁寧にされてきた成瀬さんが、きめ細かくサポートし不安を解消して下さいました。ひとつとして同じものはできないオーダーメイドの個人住宅、多種多様な要望に応え、実績のあるアーキッシュさんにお願いできたことは設計者としても、施主としても大変心強く、安心できました。そして、これからが本当のお付合いの始まり・・・末永く良いお付合いができたらと思っています。
設計者コメント
「はたらく」「くつろぐ」「やすむ」という3つの要素を緩やかに連続させ、回遊させたプラン。中央に水周りコアを外郭に向けて配置し「はたらく」と「くつろぐ」の間には手を洗い着替える洗面スペースを、「くつろぐ」と「やすむ」の間には一日の疲れを落とす浴室を設けました。それぞれ性質の異なる空間を単純に壁で区切るのではなく、行為によって切り替える、生活習慣に即した自然なプランになっています。
また「くつろぐ」スペースには、躯体にアンカーを打つことなくスチールを加工し、壁から飛び出し浮いているボックスを作りました。ソファースペースにもなり、舞台にもなり、子供の遊び場にもなり、ロールスクリーンをすれば小さなお部屋にもなります。その時々によって様子を変えるボックス、明確な間仕切りと使い方を制限しない空間は意識によって変化する空間になっています。
- 得意分野
- 公共建築、個人住宅、歯科医院など
てのひらでじっくりと、ていねいに、つくる過程を大切にした建物を創っていきたいと思っています。