建築家を交えてのリフォームを考え始めたのは、約7年前にまで遡ります。地元工務店で2階リビングのリフォームをした直後のことでした。その際リフォームで、思いどおりにならなかったこともあり、2階の洗面所とデッキ、および3階のリフォームをするにあたっては是非、建築家の方に相談しようと考え始めたのです。それから時が過ぎた昨年の秋、アーキッシュギャラリーを訪ね、村岡先生をご紹介頂き、リフォームの具体的な検討が始まりました。
リフォームした2階の洗面所とデッキは、非常に明るくなるとともに、雨の時にでも洗濯物が干せるスペースに生まれ変わりました。当初は予算の関係上、2階だけをリフォームして3階は次の機会に、とも思っていたのですが、村岡先生の提案が素晴らしく、思い切って3階も一緒にリフォームする決意をしました。
3階部分は、一つの空間でありながら、フロアー中央部分に設置された緑の箱によって、寝室・子供部屋2つ・フリースペースの4つの空間に分けられており、風通しもよく、非常に明るい空間になりました。これまで、3階をほとんど活用していない生活を送っていただけに、今回のリフォームによって大変満足した生活を楽しんでいます。
設計者コメント
鉄骨造3階建住宅の2階洗面所と3階全体のリフォームです。2階の洗面所を広くて明るいスペースにしたいというご要望から始まりました。洗面所の隣のバルコニーを明かりを通す素材で囲み、部屋に取り込み窓を設けて光と風を確保し、ドアも大きな窓付のものに交換して見違えるように明るく広い洗面所になりました。
3階は当初は3部屋あるものを3部屋にと一見矛盾するようなお話でしたが、その用途や面積、収納などの要望を考えると確かに現状とは違う答えを求められていました。
提案として全体をワンルームとし、中央にオーナー様の好きな色であるGREENのBOXを配しました。GREENBOXで仕切られた両側をそれぞれ主寝室と子供部屋とし、中央に現れるBOXの中を家族のための“セカンドリビング”として、親子の触れ合いの場を提案しました。結果、親子がセカンドリビングに集う提案通りの親子触れ合いの場が実現しました。
- 設計事務所
- 村岡建築デザイン事務所 村岡宣史
- 得意分野
- 個人住宅、店舗など
住んで気持がよい家とはどんな家でしょう。朝起きて朝食を食べ、昼間家にいて昼寝をする時、晩御飯を食べる時、家族が集まる時。どんな時でも「この家で良かった」と思って頂きたい。見た目より、本当に住んで幸せを感じる住宅を創りたいと思っています。