築30年余りの我が家が、三世代同居を考えたのがすべての始まりでした。
特に具体的な計画がないままに、あっちの住宅展示場、こっちの建売住宅等々、暇を見ては歩き回っていました。そんな時に、兄夫婦に紹介してもらったのがアーキッシュギャラリーでした。
とりあえず、一度話だけでも伺ってみようかと連絡したその時が、我が家のリフォームのスタートです。
見学会へのお誘いがあり、実際にアーキッシュギャラリーが手掛けた家を見て、「あ～、こんな家に住みたい！！」と思いました。初めての面談の際に、こちら側から「狭小住宅のリノベーション」であると言うことをお話しさせていただきました。建築家の林先生からは、私達が想像もしなかった形での設計をしていただき、その中で家族全員が楽しく食事できる場所や、孫が遊べるスペースの確保、たっぷりの収納、大きいお風呂、里帰りした娘たちの泊まる部屋等々、言い出したらキリがないこちらの要望をプラスしていく作業をお願いしてきました。既存の建物があっての事なので、要望が叶うもの・叶わないものとありましたが、打合せを重ねていく中で少しでも私たちの希望に沿った形にして下さる様に努力して頂けてとても感謝しています。
注文住宅ならではのショールーム見学や隔週での打合せ等、忙しい日々でしたが、本当に充実した一年間でした。最後になりましたが林先生ご夫妻はじめ、アーキッシュギャラリーの鈴木さん、現場担当の太田さんには大変お世話になりありがとうございました。これからも末永くお付き合いをお願いいたします。
設計者コメント
東京の下町情緒の溢れる街に位置するご夫婦お二人で暮らす鉄骨造3階建の既存住宅を、お嬢様のご家族と5人で同居する住宅へとリフォームしました。延べ面積34坪と決して大きいとはいえない既存ボリュームに5人の生活空間を実現するべく、面積にメリハリをつけた構成としています。もともと2階に浴室廻りと共存していたLDKを１階に下ろし広い空間とし、和室を含む5つのコンパクトな個室、水廻りを2～3階に配置しました。1階のLDKを家族がゆったり過ごせることを考慮して広い一室空間とし、近所の方々が気軽に訪れ腰を掛けくつろげるようにエントランスをLDKに面する土間のしつらえとしたのがこの住宅の大きな特徴です。またLDKと隣家（ご親戚）との間に裏路地的なデッキ空間を設けリビング空間が外に連続して広がるようにしています。土間に人が集まる、裏路地でもんじゃ焼きの鉄板を囲む・・・下町的情緒を盛り込んだ楽しい住宅です。
- 設計事務所
- 一級建築士事務所ハヤシラボラトリーズ 林寛行
- 得意分野
- 個人住宅、集合住宅、別荘、事務所、診療所等併用住宅
用途の異なるスペース同士がどんな関係を結ぶと気持ち良いのか、また内部と外部の環境がどんな関係で繋がっているか、またその部屋、環境と暮らす人がどのような関わりを持つかなど、環境、空間、人、営みなど生活にまつわるあらゆる事柄同士の関係を深く考察し直すことで、今までの住宅像からは想像できないような大胆で素敵な空間が生まれると考えています。
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