子どもの小学校入学を機に、どこの建築会社で家を建てるか探していた私達は、ハウスメーカー、他の施工会社の提案ではしっくりこないでいました。そんな時、一昨年前にアーキッシュギャラリーさんでステキな新築を建てた友人の事を思い出し、お話を聞いてみることにしました。担当は友人と同じコンダクターの倉知さんと現場監督の緒方さんでした。私達の想いを伝え、初めて建築家の鵜飼先生が提案して下さった我が家の模型を自宅に持ち帰り、上から、正面、右側、左側からと時間を忘れて眺めていた事を思い出します。そこから幾度となく話し合いを繰り返し、私達の想いや不安を少しずつ解消してくださいました。小学校の入学を控えていたため、鵜飼先生や担当の皆さんには、随分無理をして急がしてしまい、すみませんでした。今、子ども達は『家に帰って来るのが楽しみ！』と言って登校して行きます。わがままで優柔不断な私達を優しく導いて下さった鵜飼先生や倉知さん、緒方さん、各担当の職方の皆さんに感謝しています。ありがとうございました。
設計者コメント
名古屋市の豊国神社にほど近く、昔からの人と人の交流や古い町並みも残る界隈にこの住宅は建っています。三方の隣地と南に面する道路に囲まれた南北に細長い町屋型の敷地です。南からのアプローチとプライバシーを両立させるため、南側のファサードにガラスのスクリーンを立て、低層部の中間領域を設け、密集する界隈の閉塞感を内部で感じないよう開口部を高所に配置し、空をいつでも感じられるようにしました。内部空間は高い天井のLDKに子供室や寝室のボリュームが空中に浮いているように関係付けられ軽快な階段がそれらを繋ぎ、空へ向う空間を演出し、インテリアは四角い要素で立体的に構成されモノトーンでまとめられています。
- 設計事務所
- AUAU建築研究所 鵜飼昭年
- 得意分野
- 個人住宅、集合住宅、別荘、事務所、診療所等併用住宅
「あなたにとって家って何ですか」「住まうって、どんなことですか」「住まいたい町って、どんなところですか」「家といってすぐに思い浮かぶ風景って何ですか」そんな世間話のような語らいから、だんだんと家の姿が漂いはじめます。新しいのに、もはや想い出いっぱいの心地いい空間。世界にたった１つのあなたのよきパートナーとしての家。まずは一緒に家のこと、膝をつきあわせて話してみませんか?
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